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徐々に追い上げを見せ優勝が狙える位置まで上がってきたTARGET。今回は林を新メンバーに迎えて勝利を狙う。
迎えるTIGAは後半戦に入ってからも各選手が粘り強さを見せ確実にポイントを獲得。
強敵TARGET相手にどんな戦いを見せてくれるのか楽しみな一戦。
第1ゲーム 林 雄太(TARGET)【83.15】5-2 大崎 裕一(TIGA)【74.88】
ユースの頃から活躍してきた初出場の林。スティールトーナメントでの優勝経験もあり高いシュート力と打ち回しに注目したい。対する大崎は自分らしさを生かしたプレイで勝ちを重ねてきている選手。両選手のテンポよい点取りで面白い試合になることだろう。
林の先攻でゲームスタート。初出場とは思えない思いきりの良いダーツでスタート直後からハイスコア連発。
15ダーツで先攻キープすると続くレグも大崎のミスを突いて20ダーツでレグを連取。このまま一気にリードを広げるかと思われたが3レグ目に大崎が100点を2本でハイオフ。林の勢いに待ったをかける。試合中盤に入ると両者の点取りがヒートアップ。打たれたら打ち返す面白い展開。
アレンジからのダブルアウトを面白いように決める林。17ダーツ、14ダーツで第5レグから2連取してスコア4-1で一気に王手をかける。このまま勝たせまいと大崎も粘りを見せるが4-2に持っていくまでが精一杯。チャンスはあったがダブルを落とせず、最後は林が決定力で押し切ってデビュー戦初勝利を決めた。林はスティール経験を生かした上がりまでの組み立て方やダブルのスムーズさが際立っていた。アベレージ83.15、ダブル決定率にいたっては55.56%という非常に高い数字を残す素晴らしいデビュー戦であった。
第2ゲーム 鈴木 未来(TARGET)【84.44】5-0 坂口 優希恵(TIGA)【60.14】
ここ最近はほぼ完璧な試合内容で女子選手相手には無敵を誇っている鈴木。
高いポテンシャルを持っている坂口が持ち前の縦ラインで点取りが決まれば勝機も見えてくるだろう。
ゲーム開始直後から高い点取りでゲームを有利に進める鈴木。まだリズムが掴めていない坂口に対しすぐにプレッシャーをかけていく。この日の坂口は点取りが思うようにいかず、鈴木のハイペースも相まってプレイにキレが見えない。なんとか気持ちを整えてゲームに集中するが鈴木の圧倒的なスコアリングについていけず大きくリードを許してしまう。一方的な展開で有利に試合を進める鈴木。以前よりもテイクバックがコンパクトになり無駄のないシンプルなスローに進化したように見えた。終盤になるにつれ鈴木のスコアは高くなり坂口はダブルを打つチャンスすらもらえない。結果アベレージ84.44点、ダブル決定率50%という男子顔負けのダーツをみせた鈴木が5-0のホワイトウォッシュで勝利した。坂口のダーツが悪いというわけでなく鈴木が凄すぎるのだ。いくら世界チャンピオンとはいえ相手のダーツに関係なく常に自分のベストを出せる力に感服する。あっぱれ鈴木。
第3ゲーム 村松 治樹(TARGET)【74.87】2-5 畦元 隆成(TIGA)【78.25】
ここ2戦はアベレージも高く安定した試合内容で連勝している村松。後半戦では強い村松を見られそうな予感がしている。そして全試合に出場している畦元はこの試合が10戦目。ここまで強者相手にも金星をあげ5勝4敗と勝ち越している。スコアだけでなくゲームコントロール面での成長もみられる畦元。勢いのある若手をベテラン村松がどう抑えていくのかに注目。村松の先攻スタート。お互い高い点取りで一歩も引かずベテランと若手のガチンコ勝負に緊張感が高まる。畦元がファーストレグで村松の先攻をブレイク。この試合はこういう展開になる方が面白さを増してくる。相手が強いほど燃える畦元。続くレグでもハイスコアを連発するがそこを村松が15ダーツでブレイクバック。ワンチャンスをしっかりと決めて畦元を牽制するあたり流石である。追い込まれ気味な状況でも落ち着いたプレイで勝機を見出す村松のプレイは豊富な経験と実績がなせる技。そこを怖いもの知らずの勢いで突破していく畦元。気持ち良いぐらいに腕を振って自分のダーツを出す畦元のダーツは見ていても気持ちが良い。第3レグはダブルを決められなかった畦元に対し村松は94点残りをブルから攻めアウターブル、S19、インナーブルと見事なブルフィニッシュを決める。点取りで圧倒する畦元を巧みな打ち回しでレグを拾う村松。それでも村松がダブルを決められずにいるとすぐにダブルを決めてガッツポーズを見せる畦元。試合中盤までは完全に互角の戦い。ゲーム内容は両者それぞれ違うが持ち前の強さをお互い出して戦っている。面白い。終盤に入ると若い畦元の点取りが加速。トン、ハイトンを連発して村松を圧倒。さすがの村松もついていけなくなる。大事な第5レグ、第6レグを連取した畦元は4-2とリードして先攻の第7レグを迎える。
リーチをかけた畦元の勢いは止まらない、村松が180を出してプレッシャーをかけるが回ってきたダブルを村松が外すと残り20点を苦しみながらも決めて値千金の1勝をあげた。畦元の成長が止まらない。
最後のダブル良く決めた。ナイスダーツ。