FIDO ONLINE PREMIUM LEAGUE関連の各種情報を掲載
いよいよFIDOオンラインプレミアムリーグも最終決戦プレイオフに突入。
初戦は3位のUnicornと4位のTARGETの戦い。勝ったチームが次週行われるDYNASTYとの準決勝に進むことができる。
プレイオフに関しては3ゲーム中2ゲーム勝った段階で勝利が確定となり1試合目から2連勝した場合は3試合目は行われない。
そして試合の先攻もすべてリーグ戦での上位ランクチームが先攻でスタートとなる。
リーグランキング上位4チームによる絶対に負けられない熱いプレイオフが始まる。
第1試合 佐藤 かす美(Unicorn)【64.70】5 - 3 川島 淳(TARGET)【66.75】
ファーストゲームは女性選手対決。シーズン中は女性選手として唯一全試合出場を果たした佐藤。
リーグ戦終盤から調子を戻してきただけにこのプレイオフにかける意気込みも高いものがあるだろう。
一方チームTARGETは初出場の川島をオーダー。シーズン中は鈴木未来が出場していたが今回のプレイオフはイギリス遠征のために参戦できず。代わって川島がこの大役を務めることとなった。初出場でプレイオフのトップバッターという非常にプレッシャーのかかる状況でどういうダーツを見せてくれるのか川島にも期待したいところだ。
ミドルは行わず上位チームのUnicorn佐藤が先攻で試合開始。スタート直後は少し硬さが見られた佐藤だったがしっかりとした腕の振りで好調さがうかがえる。そして注目していたファンを驚かせたのはTARGET川島の立ち上がり。初出場とは思えない堂々とした試合っぷりを発揮し佐藤を圧倒。点を取って良し、上がって良しと完璧なスタートで2レグを連取。このまま一気に流れを引き寄せるかと思ったが続く第3レグで川島のダブルがなかなか決まらないところを佐藤が拾って先攻をキープ。少し安心した様子の佐藤。次レグで先攻の川島は前のレグでダブルを引っ張った影響を見せることなく19ダーツで先攻キープして3-1とリードを広げ佐藤に再びプレッシャーをかける。厳しい状況になった佐藤だったがこの日はここからが強かった。リードされても焦ることなく自分のやるべきことに集中できていた。すぐに18ダーツを出して先攻をキープし勢いにのるとダブルに苦しみはじめた川島の先攻をブレイクしてスコアを3-3のイーブンまで持っていく。追いついたことで乗ってくる佐藤、追いつかれたことで若干の焦りが見える川島。試合後半は技術以上にメンタル面での戦いになっていった。
勝負の分かれ目となった第7レグ。川島は逆転のチャンスを掴むもダブルを4本ミスしてブレイクを逃してしまう。そこを拾って4-3と先に王手をかけた佐藤。あとが無くなった川島だったが続くレグでは粘り強く佐藤の点取りに付いていき先にダブルを打つもあと1本がどうしても決まらない。試合序盤であれだけ決まっていたダブルは何処へ。結局追いついた佐藤が52点残りをT12-D8と2本で決めてガッツポーズ。苦しい展開だったが勝負強いダーツで逆転勝利を決めた佐藤。大事なプレイオフのファーストゲームをモノにして2番手の鈴木徹にバトンを繋いだ。そして惜しくも敗れた川島。序盤で試合の流れを掴んでいただけに中盤以降のダブルに嫌われてしまったのは残念だったが、それでも川島のプレイは素晴らしいものだった。
鈴木未来が不在という中で任された重責を背負いながらもそれを十分に果たす内容だったと言えよう。両選手に拍手を。
ナイスゲーム。
第2試合 鈴木 徹(Unicorn)【89.30】5 - 1 村松 治樹(TARGET)【80.10】
佐藤が勝ったことで大きなアドバンテージをもらった鈴木。シーズン中では村松に負けているだけにこのプレイオフではリベンジにかけていることだろう。一方負けられない状況に追い込まれての試合となった村松。それでもこれまでこういった状況を数々乗り越えてきた経験と実績があるだけにファンの期待に応えるダーツをみせてくれることだろう。
鈴木先攻でゲームスタート。このレベルの選手同士では先攻はとても有利になってくるがそれがどう勝負に影響してくるだろうか。両者手堅い点取りでゲームは始まる。村松が180を出し170点残りにしたところで両選手のスイッチがオンになった。次ラウンドで村松が170点を上がれなかったところで鈴木が146点残りをT19-T19-D16と見事なハイオフを決めて15ダーツ。鈴木がファーストレグを見事なフィニッシュで先攻をキープ。これがこの試合の勝負を決めてしまったのかもしれない。続くレグでも鈴木は120点をハイオフして15ダーツブレイク。これで完全に勢いに乗った鈴木。スコアは2-0だがそれ以上のリードを感じる試合展開。村松も決して悪いダーツではないのだが鈴木のダーツが良すぎて村松が打っていないように見えてしまう。点取りで圧倒する鈴木が第3レグも17ダーツで先攻キープし3-0と試合の主導権を握る。ここまで村松はまだダブルを打っていない。大きくリードされた村松だったが続く第4レグで意地を見せて18ダーツ。ようやく1つ返して逆転の流れを掴みたいところだったがそれを許さずしっかりと15ダーツで先攻キープした鈴木。スコア4-1としてプレイオフ初戦勝利に王手をかけた。村松も最後まで諦めずにチャンスを見出そうとダーツを投げるがこれだけ好調な鈴木を相手に4レグ連取するのは極めて困難。結局続くレグでも村松にチャンスを与えることなく鈴木が17ダーツで先攻をブレイク。
圧巻の内容で鈴木が5-1で村松を下しプレイオフ初戦の勝利を決めた。鈴木の数字はアベレージが89.30、ダブル決定率にいたっては62.50%(5/8)という完璧な内容であった。敗れた村松もまったく悪いダーツではなかったが鈴木にここまで打たれてしまってはさすがの村松も成す術がないという試合であった。
シーズン通してチームTARGETを牽引してきた村松。最後まで素晴らしいダーツを見せてくれたことに感謝したい。ナイスゲーム。
第3試合 浅田 斉吾(Unicorn) vs 小野 恵太(TARGET)
すでに前の2試合で勝負がついたということでこの試合は行われなかった。勝利したUnicornチームの浅田。次週のDYNASTY戦では何番手で出てくるのか、そして出番はやってくるのかというのは今から楽しみなとこだ。一方試合をせずにチームの負けが決まってしまった小野。シーズン序盤では不調で苦しみながらも後半戦ではきっちり調子を上げてきていただけにこのプレイオフにかける想いは大きかったことだろう。また次の機会で小野が活躍することに期待しよう。
残念ながらチームTARGETの挑戦はここで終わった。そして見事勝利したチームUnicorn。たった3人で全シーズンを戦いプレイオフ初戦でも強さを見せたその団結力は準決勝でも力になることだろう。次週の準決勝DYNASTY vs Unicornもきっと熱い戦いが見られることだろう。いまから楽しみでならない。