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ROUND8.TRiNiDAD vs TIGA 試合レポート

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前回全ゲーム勝利で好スタートを切ったTRiNiDADとまだ勝利がなくまず勝ち星が欲しいTIGA。
女子選手参加ウィークということで選出された女子選手対決にも注目が集まる。

第1試合目 宮脇実由 vs 坂口優希恵
FIDOのトーナメントには積極的に参加している両選手の一戦。
プレミアムリーグという舞台でどういったダーツを魅せてくれるのか楽しみにしていたファンも多いのではないだろうか。
ゲーム序盤はどちらの選手も緊張気味でスタート。宮脇にいたっては画面からも緊張が伝わってくるほど固くなっているのがわかる。坂口は緊張しつつも自分のリズムでしっかりと腕を振り、早い段階で自分のペースを掴む。緊張状態で本来の力が出せていない宮脇から大きくリードを取った坂口は82点をSBULLーS17ーD20と見事なチェックアウトを決めて好スタート。これで完全に吹っ切れた坂口は持ち前のシュート力を発揮しゲームの主導権を握る。出遅れた宮脇だが中盤に入って坂口がダブルに手こずったところを攻め立て1レグをもぎ取る。徐々に本来の伸び伸びとしたダーツが出始めた宮脇が逆襲モードに入るかと思われたが4-4にならぶダブルを決められず坂口が落ち着いたプレイで宮脇の勢いをストップ。5-3で逃げ切ってチームTIGAに待望の1ポイントをもたらした。坂口の安定した縦ラインは素晴らしいものがあった。宮脇はエンジンがかかるのが遅かったが今後試合を重ねていくことで徐々に力を発揮してくることだろう。

【第1試合結果】宮脇実由(TRiNiDAD)【59.33】3 vs 5 坂口優希恵(TIGA)【61.75】

第2試合目 吉野洋幸 vs 幕内邦昌
初戦では抜群の安定感を見せた吉野と今ひとつ自分のダーツができず苦しんだ幕内。
お互い2戦目となる試合は前回の結果を踏まえてどのような戦い方をしてくるのか注目だった。
試合は幕内の先攻でスタート。序盤から点取りが好調の幕内。あっという間にダブルを出すが最後のダブルがまったく入らない。結局2点残りなるまで8本のダブルをミスし100点以上あった差を吉野にまくられ先攻をブレイクされてしまう。
好調と思われた幕内だったがこのレグを落としたことでここから思うようなダーツができなくなってくる。一方の吉野は落とすと思われたファーストレグを拾えたことで流れに乗り次のレグも先攻キープして2−0とリード。この日の吉野はスイッチングが好調で20から19に切替えてのトリプルが面白いように決まっていた。ダブルの決定率はそこまでではなかったがこのスイッチングによる点取りがかなり効いていた。どうしても1レグを返したい幕内は続く第3レグで先攻を生かしワンチャンを決めてスコアを1−2にする。このまま2−2のイーブンまで持っていきたい幕内だが続くレグで吉野が104点のハイオフを決めて追い上げを許さない。中盤はお互いダブルの決定力に欠ける展開であったが幕内が徐々に力を発揮して吉野4−3幕内というところまで盛り返す。それでも吉野の安定した削りは幕内にプレッシャーを与え続け結局最後は吉野が5−3で幕内を下し自身2連勝と強さを見せた。今回の試合では吉野のダブル周りの打ちまわしや良いアレンジをするシーンがいくつかあったので今後の試合ではその辺に注目してみるもの面白いだろう。

【第2試合結果】
吉野洋幸(TRiNiDAD)【77.34】5 vs 3 幕内邦昌(TIGA)【75.08】

第3試合目 山田勇樹 vs 畦元隆成
試合はここまで両チームとも1勝ずつとなっておりこのゲームに勝ったチームが勝利ポイントを獲得するというプレッシャーのかかる最終戦となった。
前回の試合でCOSMO野毛と好ゲームを繰り広げたTIGA期待の畦元に対しTRiNiDAD山田がどう封じこめるのか?非常に面白い一戦となった。序盤から山田が好調に飛ばし点数を重ねる。前回の試合ではスロースタートだった山田だったが今回は若手の畦元が相手ということもあり勢いに乗せたくないという気持ちもあるのだろう。序盤のリードを生かしてファーストレグをしっかりとキープした。畦元は山田の好スタートに焦ることなくいつも通りのリズムで対抗する。縦ラインのずれない素直なスローはこの日も健在だ。とにかく流れを渡したくない山田はスローテンポを上げて自らを奮いたたせる。2レグ目も高めのスコアを連発して先にダブルを決め畦元の先攻をブレイク。決めた瞬間に吠えながらガッツポーズする山田からは画面越しでも気合いが伝わってきた。第3レグ早くレグを取りたい畦元に対し山田は180でプレッシャーをかける。このまま3−0までリードを広げるかと思われた山田だったが最後のダブルでつまずいたところを畦元がしっかりと突いて2−1とする。畦元からもガッツポーツが飛び出す。勢いに乗りたい畦元は続くレグも先攻キープしスコアは2−2のイーブン。こうなると若い畦元に流れが一気に傾きそうなところだが山田がここで15ダーツを出して先攻をキープ。このレグを取ったことはとても大きかった。とくに点差があり無理をしなくていい状況にもかかわらず167点残りからT20-T19と決めてそのままインナーブルトライをした山田からは強気でいくという姿勢が見て取れた。そのまま逃げ切りたい山田だったがまたしてもダブルが決まらず畦元が苦しみながらもダブルを決めてガッツポーズ。スコア3−3となり後半戦へ。どちらも主導権が握れず苦しい試合展開だったが山田が先攻ゲームを気合いで押しまくり4−3とし先に王手をかける。なんとか踏ん張ってフルレッグに持ち込みたい畦元だったがトリプルが絡まずなかなか点取りができない。そして265点残りで畦元は痛恨のアレンジミスをしてしまいチャンスを自ら消してしまう。大事な局面で相手に余裕を与えてしまうだけにトップレベルの試合ではアレンジがことさら大事になるのは言うまでもない。これで余裕ができた山田はそこから一気に点数を減らし最後70点残りを2本で決めて見事勝利した。畦元は良いダーツをしていただけに最後山田に余裕を与えてしまったことが悔やまれる。まだまだ可能性を秘めた有望な選手なので苦い経験を力に変えて今後強くなっていってもらいたい。

【第3試合結果】
山田勇樹(TRiNiDAD)【78.89】5 vs 3 畦元隆成(TIGA)【71.03】

TRiNiDADはこれで2連勝しチームとして順調に上位をキープ、TIGAは2連敗ながらも坂口の勝利で初ポイントを獲得。
まだまだリーグは序盤戦ここから選手たちも気合いが入りますます面白くなってくることだろう。
次週のFIDOプレミアムリーグもお楽しみに。

次週は3月17日水曜日
ROUND9≫ TIGA vs TARGET 19:00~
ROUND10≫ Harrows vs Unicorn 21:00~
の2試合となっている、お楽しみに!
オーダー発表
ROUND9≫ 月曜 12:00
ROUND10≫ 火曜 12:00
SNSで発表予定

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