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Round10.Harrows vs Unicorn 試合レポート

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本場イギリスの老舗メーカー対決。個性派揃いのチームHarrowsに対し世界での実績を持つメンバー3名で構成されるチームUnicorn。シーズンも中盤戦に差し掛かりここらで大きくポイントをとりたい両チームのぶつかり合いが楽しみな対戦カードになった。

第1試合目 菅沼清治(Harrows) vs 佐藤かす美(Unicorn)
プレミアムリーグ開幕当初は知名度がほぼ無いに等しかった菅沼。回を重ねるごとに顔も覚えてもらえるようになり本人もこのステージに慣れ始めて来たところだろう。佐藤は女子選手として唯一フル参戦。これまでの試合アベレージをみるとまだ実力を発揮しきれていない感があるだけに中盤戦に向けてチームの期待も高まるところだ。
菅沼の先攻で試合スタート。ファーストスローから気合を全面に出したスローでファンに存在感をアピール。トップ選手を相手に自分のできることを全力で出そうという姿は見ていて応援したくなるものだ。
女性選手といえどもその実力と技術は男子顔負けレベルのものを持つ佐藤。ところがこの日は持ち前の縦ラインが思うように定まらず左右のブレが目立つ。それでも佐藤の点数を削る力は菅沼を上回り先に上り目を出すのだが肝心のダブルが決まない。あがりに苦戦する佐藤に菅沼が追いつきダブルをさらってレグを拾うという展開で試合は進む。
焦る佐藤に対し勢いに乗る菅沼。あっという間に菅沼が3-0とリードを広げる。なんとか逆転のチャンスを掴みたい佐藤は第4レグをなんとか先攻キープし3-1とするがその後も入れたい気持ちが強く出てしまいダーツがついてこない。
菅沼は続く先攻レグを死守して4-1と王手をかける。佐藤も意地をみせ4-3まで返すが勢いに乗った菅沼を止めることはできず。最後は40点残りからのD10を菅沼がしっかり決めスコア5-3でプレミアムリーグ3戦目にして待望の初勝利をあげた。

【第1試合結果】 菅沼清治(Harrows)【64.80】5 vs 4 佐藤かす美(Unicorn)【64.18】

第2試合目 榎股慎吾(Harrows) vs 鈴木徹(Unicorn)
スティールダーツ団体JSFDの年間サーキットで2年連続1位という実績を持つ榎股。対して昨年末にイギリスで開催された世界最高峰のダーツトーナメントPDCワールドチャンピオンシップに出場を果たした鈴木。両者ともに試合全体のゲームコントロールにも長けた選手ということで駆け引き面でも面白いゲームが期待できる対戦だった。
鈴木の140点スタートで試合が始まる。あいからず落ち着いたリズムに強さを感じる。一方の榎股は前のゲームで勝利した菅沼に続こうと言わんばかりに気持ちのこもったスローで鈴木についていく。1レグ目は鈴木が先攻をキープするも続く第2レグから榎股が3連続でレグをとりゲームの主導権を握る。中盤に入ると両選手ともハイスコアを連発。見応えのある打ち合いとなった。勝負の分かれ目となった6レグ目、鈴木は決めれば3-3とイーブンにできるダブルを決めきれずレグを落とし榎股が4-2と王手。この日の榎股はダブルを決めるたびに声を出しガッツポーズ。気持ちを全面に出してプレイしているのが映像からもよくわかった。追い詰められた鈴木だったがここからの粘りが彼の持ち味。堅実に点数を削り榎股にプレッシャーをかけるが4-2というアドバンテージが榎股の追い風になり最後は渾身のD5で決めて榎股が5-2で鈴木を下した。この勝利でHarrowsはリーグ初勝利が確定。自分が勝ってチームに勝利ポイントをつけるんだという榎股の強い想いが伝わる素晴らしいダーツだった。

【第2試合結果】
榎股慎吾(Harrows)【84.58】5-2 vs 鈴木徹(Unicorn)【80.21】

第3試合目 東田臣(Harrows) vs 浅田斉吾(Unicorn)
チーム勝利を決めて勢いに乗るチームHarrowsに対し、全敗でのノーポイントだけは是が非でも避けたいチームUnicorn。
追い込まれたチャンピオン浅田がどんなダーツを見せるのか。ダーツファンが注目するなか最終ゲームがスタートした。
全勝を決めたい東田だが気持ちが先走ることはなくいつもの綺麗なスローでハイスコアを出し浅田にプレッシャーをかけていく。東田の点取りについていきたい浅田だったがいまひとつ乗り切れずいきなりファーストレグを落としてしまう。
続くレグもどこか集中できていない浅田に対しハイスコアを連発する東田だったがダブルを決めきれずにいたところを追いついた浅田が100点のハイオフ。これを機に浅田は戦闘モードにスイッチが入る。さっきまでとは別人のように集中し高得点を連発する浅田。無双状態となった浅田に東田はまったく太刀打ちできずあっという間にスコアを4ー1とされ王手をかけられる。この時点で浅田のアベレージは98.76。このままいけばプレミアムリーグ初の100アベ達成もあるかと思われた。浅田本人も意識していたようで続くレグの5ラウンド目80点残りを20ダブル2本であがる「トップトップ」にトライ。
決まれば14ダーツでアベレージ100越え達成だったが惜しくも決められず結局3本目のダブルも外してしまいそのレグを東田に取られてしまう。100アベを逃した浅田はそこからギアダウン。画面からも戦意喪失したかのようなプレイに見えたがそこを東田が攻めきれず結局最後浅田がダブルの打ち合いを制して5-2で勝利。大事な1ポイントを獲得した。最高アベレージは逃した浅田だったがやはりゾーンに入ったときの強さはさすがあった。

【第3試合結果】`
東田臣(Harrows)【76.23】2 vs 5 浅田斉吾(Unicorn)【85.16】

Harrowsの大健闘によりUnicornに初の黒星がついた。シーズン中盤戦に入り大波乱が続いており混戦模様を呈してきた。
今後どのチームも出場選手選びやオーダー順に力を入れはじめるのは間違いない。回を重ねるごとに面白さが増してくるFIDOプレミアムリーグ!次回の対戦も熱い試合を期待しよう!

次週は3月24日水曜日
ROUND11≫ TRiNiDAD vs DYNASTY 19:00~
ROUND12≫ COSMO DARTS vs CUESOUL 21:00~
の2試合となっている、お楽しみに!
オーダー発表
ROUND11≫ 月曜 12:00
ROUND12≫ 火曜 12:00
SNSで発表予定

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