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Round11 TRiNiDAD vs DYNASTY 試合レポート

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ここまで開幕2連勝と好調のTRiNiDADと徐々にポイントを重ねて上位を狙うDYNASTY。
今回TRiNiDADのメンバーは開幕戦と同じだがDYNASTYは大和久、松田と初出場メンバーを当ててきた。
第1ゲームから第3ゲームまでどれもファン待望の対戦カードばかり。どんな試合になったのか一緒に振り返っていこう。

第1ゲーム 山田勇樹(TRiNiDAD)【73.38】 1 - WIN 大和久明彦(DYNASTY)【72.34】
ソフトでもスティールでも国内トップ選手の山田に対し、これまでスティールはほぼ経験がなかった大和久。
国内屈指のシュート力を誇る大和久がFIDOならではの自動計算を活かしどんな戦いを見せるのかが鍵だった。
序盤から点数の削り合い。とにかくふたりともハイスコアを連発。スピード感のある試合展開。
大和久は基本20エリアから大きく外さない安定感。そのため余計なアレンジを必要としない点数になることが多くダブルを出すうち回しも容易にこなせていた。山田は点取りは好調だったがダブルに苦しみ徐々にリズムを崩すのに対し大和久はダブルをしっかり決めてレグを拾っていく。大和久のシュート力は今後ダブルまわりの打ち回しが強化されていけばさらに強みを増していくと思われる。
結局この日の山田はダブルを28本打って1本しか決まらず(3.57%)大和久の10本中5本決めた5割のダブル決定率に屈した形となった。
山田は初黒星、大和久はデビュー戦を白星で決めチームに弾みをつけた。
試合には敗れたが山田の3本持ち141点残りからのアレンジ、20シングル(121点)アウターブル(96点)20トリプル(36点)というブルを使った打ち回しは世界のトップ選手たちにもお馴染みの打ち方なのでぜひチェックしておこう。

第2ゲーム 西哲平(TRiNiDAD)【82.88】 WIN - 4 エドワード・S・ファウルクス(DYNASTY)【76.07】
個人成績ではここまで1勝1敗の西と開幕戦で鈴木徹と素晴らしいゲーム魅せてくれたエディー。
エディーはまだ1試合しかしていないが現在個人成績ではアベレージ93.60でスタッツ1位となっている。
この試合も両者ハイスコアでの点取りになることは間違いないためダブルをどれだけ落とせるかが勝負のポイントだった。
予想どおりどちらの選手も削りは悪くなかったが西はダブルがなかなか合わず、ダブルをほぼノーミスで決めていたエディーがあっという間に4-0と勝利にリーチをかける。このままワンサイドで終わるのかという流れだったが西が15ダーツを決めて反撃スタート。徐々に西がリズムをつかみ安定した点取りでエディーに迫っていく。エディーはこれを入れれば勝ちというダブルを7本外してしまい勝ちを逃すと終盤勢いにのった西が0-4からの5連取を決めて大逆転勝ちを決めた。エディー痛恨のポイントなし。
この試合での注目ポイントは第7レグ。調子が上がってきた西は先攻をいかし圧倒的な点取りで86点残り。エディーが191点残りとノーテンなのにもかかわらず18シングルー18シングルと打ってそのままインナーブルトライを決めてフィニッシュ。これで完全に勢いに乗った。ブルフィニッシュに全て目が奪われそうだが注目したいのはそこではなく2本目の18が18ダブルを狙っての18シングルだったというところだ。なぜ18ダブル寄りを狙ったのか?大事な意図があるのでぜひ考えてみてほしい。

第3ゲーム 吉野洋幸(TRiNiDAD)【73.45】 2 - WIN 松田純(DYNASTY)【81.19】
ここまで安定した試合運びで負けなしの吉野、対するは先日のFIDOツアー第2戦でベスト4に入った松田がプレミアムリーグ初登場。
松田はソフトプロツアーでデビュー戦いきなり優勝しその名が一気に知られることになったが、それ以前から北海道のスティールトーナメントでは常勝のスティール強者。吉野も松田同様スティールの知識も豊富なだけに両選手がどんなダーツを見せてくれるのか注目が集まっていた。序盤からいつもどおりの安定感を見せる吉野。リーグ戦においてこれだけの安定感を持っている選手がいるのはチームとしても心強いことだろう。一方の松田は持ち前の軽快なスローと豊富なスティール経験からくる打ち回しで応戦。ゲーム終盤までダブルをほぼ一発で仕留め吉野にチャンスを回さず主導権を握りゲームを進め結果5-2ということでプレミアムリーグデビュー戦を白星で飾った。
とにかく松田の打ち回しの素晴らしさが光った。ダブルを決めるまですべて一連のリズムとして流れを作っていた。さすがの一言。アレンジに関しても他の選手があまりやらない18から打ち出しが目立った。140点残りは18で6カウントを取っての16ダブル狙い(結果1本目が18シングルに外れて122点残り。そこからアウターブルー19という打ち回し)112点残りも18で4カウント取ってのトップ狙い(惜しくもトップ決まらず)と松田の得意アレンジを見ることができた。DYNASYは強い選手が豊富なのでなかなか出番が回ってこないかもしれないが今後も松田の試合は見てみたいとおもわせる面白いダーツであった。

TRiNiDADはチームとして初の黒星、DYNASTYは2勝目をあげ勢いに乗り始めた。
どの試合も見どころ満載の好ゲームばかりだったので見逃した人はYouTube「DARTS YOU CHANNEL」にメンバーシップ登録をしてアーカイブ放送を楽しんでもらいたい。

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