FIDO ONLINE PREMIUM LEAGUE関連の各種情報を掲載
ランキング上位同士の対決で今後の優勝争いに大きな影響を与えることになる大事な一戦。
ここまで負けなしのCOSMO DARTSに対し勢いが出て来たDYNASTYがどこまで迫れるか。
どの試合も見どころ満載の楽しみなカードとなった。
第1ゲーム 野毛駿平(COSMO DARTS)【83.77】5 - 4 大和久明彦(DYNASTY)【88.90】
ここまで個人負けなしの野毛に対し圧倒的なシュート力が魅力の大和久。
ダブルの決定率が勝負の分かれ目となることが予想された。
序盤から両者ともに抜群の点取りでハイペースに試合が進むスピーディーな展開。
この日の大和久は点取りだけでなくダブルも好調。リズムよく打ち回しあっさりとチェックアウト。
シュート力が高いだけにダブル周りのうち回しもすんなり決められると野毛にとってはかなりキツい。
大和久は高いダブル決定率で4-2と先に王手をかけたが野毛が我慢のダーツで耐え試合は4-4のフルレッグに。最終レグは大和久が高得点を連発し試合を有利に進めていたかに見えたが、後半野毛が猛烈な追い上げを見せて一気に追いつく。
ここまでダブルを綺麗に決めていた大和久だったが最後のマッチダブルを6本外してしまいあと一歩のところで野毛を仕留めきれず、最後は野毛が1ダブルを決めて逆転勝ちを決めた。大和久はアベレージ88.90という素晴らしい内容だっただけに最後のダブルは悔やまれた。
これで野毛は個人負けなしの4連勝。負けそうでも負けない野毛を誰が止めるのか今後も目が離せない。
第2ゲーム 岩田夏海(COSMO DARTS)【61.35】0 - 5 大内麻由美(DYNASTY)【79.95】
前回文句なしの内容で世界チャンピオン鈴木未来を倒した岩田。スティール経験が豊富な大内相手にも前回同様のダーツを見せてくれるのか期待が集まった。そんな岩田に対し大内はハイスコアを連発しプレッシャーをかけていく。この日の大内はダブルも絶好調。出したダブルを1本か2本で確実に決め流れを掴む。大内の完璧な出来に苦戦する岩田はなんとかチャンスを生み出そうと自分のダーツに徹するが大内の調子は尻上がりに良くなるばかりで岩田に付け入る隙を与えない。
大内は途中で崩れることもなく最初から最後まで文句なしの点取りと完璧なチェックアウトという内容で岩田にダーツをさせず結果5-0でストレート勝ち。文句なしのダーツを見せた。岩田も決して悪い内容だったわけではないので次の試合での巻き返しに期待したい。それにしても大内のダーツはあっぱれであった。ナイスダーツ。
第3ゲーム 鈴木康太(COSMO DARTS)【71.90】1 - 5 松田純(DYNASTY)【75.53】
両チーム1勝1敗で迎えチームの勝敗がかかる最終ゲーム。
じっくり狙うリズムの鈴木に対し軽快なテンポでうち回しを見せる松田の対照的な対決。
ここまでチームとしては無敗のCOSMO DARTS。このゲームで鈴木が負けてしまうと初の黒星がつく状況だけに大きなプレッシャーがかかっていたはずである。序盤からどちらの選手も削りとダブルに苦戦。重めのゲーム展開で試合は進む。中盤に入ると松田が持ち前の淀みない打ち回しで徐々にリズムを掴み主導権を握る。鈴木はいつものシュート力が冴えずダーツがトリプルに絡まない。全体的にもまったりとした鈴木のダーツに対し、軽快なテンポでダーツを飛ばす松田が自然と良くみえてしまう。終盤に入り大きくリードされた鈴木は勝敗のプレッシャーも相まってか自分のダーツを発揮できない。結局後半楽な展開に持ち込んだ松田が5-1というワンサイドで勝利した。松田もそこまで内容が良かったわけではないがそれ以上に鈴木の内容がよくなかった試合だった。
COSMO DARTSは初の黒星となりDYNASTYにとってはとても大きな勝ち星。
やはり第2ゲームで大内が魅せた完璧なダーツがこの勝利を呼び込んだ結果になった。
今回の結果を受けて今後ランキングの上位戦線がますます面白くなってくるだろう。