FIDO ONLINE PREMIUM LEAGUE関連の各種情報を掲載
今後の戦局を占う意味でも非常に大事な試合になる上位対決。
COSMODARTSは全メンバーJAPANプロ、TRiNiDADは全員PERFECTプロと偶然にも2つのプロ団体対決でもあり普段は見ることのない対戦がFIDOプレミアムリーグで実現した。
第1ゲーム 馬場善久(COSMO DARTS)【85.03】5 - 4 淋翔太(TRiNiDAD)【85.67】
これまで3戦出場ですべて第3ゲームの勝負どころを任され全勝無敗の強さを見せてきた馬場。
今回は初の1番手ということでいつもと違う状況でどんなダーツを見せてくれるのか。そして前回プレミアムリーグデビュー戦で高アベレージを叩き出した淋。負けられないチーム状況でプレッシャーを背負いながらのプレイに注目だ。スタートから淋が高得点を連発し馬場を圧倒するが、馬場も負けじとダブルの決定力で応じ序盤はブレイク合戦。どちらもテンポがよくダブルも引きづらないせいか締まった印象で見ていて面白い。序盤は淋の強烈な点取りに目がいったが、そこに振り回されることなく自分のダーツに徹する馬場のメンタルタフネスもさすが。中盤から両者先攻キープで試合は4-4のフルレッグ。最終レグはどちらもダブルを打つ展開だったが最後に淋がワンチャンスの12ダブルを決められず、そこを馬場が拾ってスコア5-4で勝利した。両選手ともにアベレージが85点という素晴らしい内容であった。ナイスゲーム。
第2ゲーム 野毛駿平(COSMO DARTS)【88.10】5 - 2 西哲平(TRiNiDAD)【80.31】
ここまで5戦4勝と素晴らしい勝率でチームを支えている野毛。先日のFIDOツアー第3戦でも2度目の優勝を果たしFIDOオンラインでは圧倒的な強さを誇っている。一方の西は持ち味のスコアリングとともに長丁場でのゲームマネージメントで逆転勝ちできる粘り強さと爆発力を兼ね備えた選手だ。
試合は序盤にどれだけ西がダブル決定力で野毛にプレッシャーをかけられるかと見ていた。
オープニングスローの野毛180点、西174点というスコアに激しい撃ち合いの予感。好スタートを決めた両者だが先攻の野毛が104点をハイオフ。第1レグを15ダーツで先攻キープすると第2レグは西が削りで圧倒し先攻キープ。お互い一歩も引かない素晴らしいゲーム内容。野毛は常に安定したリズム、安定した削り、安定したダブルアウトでさすがの試合運び。一方の西も多少の波がありつつも粘りのダーツで応戦。しかしこの日の野毛はスタートからの絶好調をそのまま維持。中盤になってもスピードダウンすることなくそのままラストスパート。アベレージ90点弱とチェックアウト率55%というとてつもないダーツを見せてスコア5-2で西に圧勝した。野毛の持ち味が存分に発揮されたパーフェクトゲームだった。
第3ゲーム 岩田夏海(COSMO DARTS)【62.73】5 - 3 立山菜葉(TRiNiDAD)【63.56】
初戦のTARGET戦で世界チャンピオン鈴木を倒し勢いにのった岩田だったが2戦目でDYNASTY大内にストレート負け。3戦目となる今回は是が非でも勝って自信を取り戻したいところだ。TRiNiDADは今回プレミアムリーグ初登場となる立山。FIDOカウントアップの女子最高得点保持者(1016点)ということで高いスコアリングでのゲーム運びに期待していた。
岩田の先攻でゲームスタート。序盤から立山が予想通りのスコアリングを見せプレミアムデビュー戦とは思えない堂々したプレイで岩田を圧倒。思い切りの良いしっかりとしたスローで得点を取る力は対戦相手に大きなプレッシャーを与えていく。点取りで有利にゲームを進める立山だったがダブル周りの処理で少し苦戦するところがみられ試合の主導権を握りきれない。この日の岩田はかなりの緊張がみられ調子がいい時と比べるとかなりスローペース。立山の思い切りの良さとは対照的にディフェンシブな印象を受けた。中盤まではお互い先攻をキープできないどっちつかずな展開で試合が進む。
最初は緊張で流れに乗れなかった岩田も徐々にリズムがよくなり取れる点数もしだいに高くなってくる。
しかし立山も負けじとしっかりと点数を削ってくるので岩田も完全に流れに乗ることはできず苦しいゲーム展開。立山のシュート力、リズム、思い切りの良さには独自の強さがあり彼女の大きな武器になっている。中盤からはお互い先攻をキープ。この試合先攻でスタートした岩田が先に4-3で王手をかけると負けられなくなった立山の点取りがペースダウン。それで楽になった岩田は最後のダブルを苦しみながらもなんとか沈め見事5-3で勝利。高いスコアリングで攻めまくる立山から逃げ切った。
COSMO DARTSは3ゲームすべてに勝利。大量ポイントで首位に返り咲きライバルチームに対し大きなアドバンテージを得た。TRiNiDADは痛恨の0ポイントとなり優勝がかなり難しい状況となったが後半戦に向けて踏ん張りを見せて欲しいところだ。
COSMO DARTSが大きくリードしたランキングだがこれを受けてライバルチームたちがどういった作戦で巻き返しをはかってくるのか。これからの見どころになってくるだろう。