FIDO ONLINE PREMIUM LEAGUE関連の各種情報を掲載
ランキング的には下位チーム同士ではあるが選手の半数が初参戦ということで注目の多い試合。
どんな試合になるのか予想がつかないだけに楽しみな一戦だ。
第1ゲーム 佐野木健太(Harrows)【76.28】5-3 成毛俊輔(CUESOUL)【73.40】
FIDOカウントアップでは連日のように高得点を出している佐野木。プレミアム初出場となるが実戦ではどのようなダーツを見せてくれるのか楽しみであった。成毛は2度目の出場。初出場だった前回は良いダーツを見せつつもCOSMODARTS野毛の前にストレート負けの完敗。期待が持てるダーツを見せてくれていただけに今回の試合では実力を出し切ってほしいところだ。
試合開始から両者テンポの良いダーツでの撃ち合いを見せる。佐野木も初出場とは思えない堂々としたプレイで技術が高いことが見て取れた。点取りはそこまで高いわけではないがリズムの良さからの高いダブル決定率は見ていて面白い。
やはり生中継の試合ではテンポの良い打ち合いは正義だ。どんなに高得点を連発するような試合でも全体の流れが遅いと面白さは半減してしまう。それだけに気持ちのよいリズムで試合をする佐野木も成毛も見ていてテレビ映えする。試合は両者一歩も譲らないシーソーゲームだったが後半安定した点取りと打ち回しで試合をリードした佐野木が成毛を抑え5-3で勝利した。佐野木は想像以上にスティールが上手く驚いた。これからも継続してチェックしたい選手。成毛も勝ちには至らなかったが今回も非常に気持ちの良いダーツを見せてくれた。テンポも良く非常に良い試合だった。
第2ゲーム 東田臣(Harrows)【77.66】5-4 津波良二(CUESOUL)【77.51】
お手本のような柔らかいスローイングと安定感のあるダブル決定率で勝ち星を重ねている東田。
その実力は誰もが認めるところ。そして前回の初参戦で敗れながらも内容の良いダーツを見せてくれた津波。実力者同士の関西対決に注目が集まった。
序盤は先攻をキープしあって様子を伺い合うような展開。東田は点取りが好調でスタートダッシュできる流れであったがこの日はダブルに苦戦。そこを津波が拾ってしのぐ。基本的に点数を取る力は東田に軍配が上がるがその場その場で出来ることをしっかりやってくる津波もやはり流石だ。最近のプレミアムリーグではブレイク合戦になる試合が多かったがこの試合は綺麗に先攻をキープをしあい最終レグまでもつれる試合になった。どちらも一進一退の攻防を続けておりどちらが勝つのか最後までわからなかったが先攻だった津波が最後66点を上がれず東田が25点残りを3本で上がってガッツポーズ。見事な勝利を決めた。津波も粘り強いダーツで善戦したが惜しくも及ばなかった。津波は最後トップダブルを打って決められずに負けてしまったが、実はその前のラウンドで79点残りを13ではなく19を打っておけば60点残りとなり最後ダブルを2本打てるチャンスを作ることができていた。見えにくい部分だが最後にダブルを1本打てるのか2本打てるのかはこのレベルの試合では案外大きな勝負の分かれ目になるなと感じた。東田はこれで4戦3勝。
最後にみせたガッツポーズにこの試合の厳しさが表れていた。
第3ゲーム 西川綾(Harrows)【51.83】0-5 佐々木沙綾香(CUESOUL)【70.23】
Harrowsはプレミアムリーグ初登場の西川。このような大舞台は初ということで緊張との戦いになると思われるがプレッシャーに負けない思い切りの良さに期待したいところ。一方の佐々木は先日CUESOULと契約して2年ぶりにダーツ界復帰。もともと人気のあるトッププレイヤーだっただけにこのプレミアムリーグでの復帰戦には大きな注目が集まっていた。
開始早々から佐々木がブランクを感じさせないダーツで主導権を握る。2年間ダーツを投げなかったために完全に新しくなった佐々木のスローは無駄がなく非常にシンプルな投げ方になっていた。
久々の実践といえどもやはり持っている経験はかなりのもの。落ち着いたゲーム運びで西川にチャンスを与えず勝ちレグを積み重ねていく。中盤になると西川も緊張が溶けリズムがよくなってくるがどうしても点数に結びつかず佐々木にリードを許してしまう。結局佐々木が2年のブランクを感じさせない点取りとダブル決定力で5-0のストレート勝ち。アベレージ70オーバー、ダブル決定率も50%と見事な内容でプロ復帰初戦を白星で飾った。FIDOプレミアムリーグだけでなく今後ソフトダーツでも活躍が予想される佐々木の復活には多くのファンが喜んでいることだろう。
どの試合も内容がよく見応えがあったHarrowsとCUESOULの一戦。Harrowsは負けが続いていたが久々の勝利ポイントを獲得しひと安心というところだろう。またCUESOULもあと一歩というゲームが多く後半戦に向けて上位陣を苦しめそうなメンバーに期待が高まるところだ。
多くのチームが新たなメンバーを加えて戦い方に変化をつけてきている。
後半戦に向けてますます楽しくなってくるFIDOプレミアムリーグだ。