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今後のランキングに大きな影響を与える注目の上位対決。
前週にDYNASTY、Unicornが全勝で多量ポイントを獲得。
その状況を踏まえての対戦ということでどちらのチームにとっても負けられない大事な戦いとなった。
第1ゲーム 西谷譲二(TARGET)【81.75】5 - 3 赤松大輔(COSMO DARTS)【73.35】
TARGET先鋒はまだ勝ちはないがその実力と高いポテンシャルで初勝利が期待される西谷。
対するCOSMO DARTSもまだ勝利がない赤松。
レグを1つも取れていないということもありチームへの責任を感じながらプレッシャーのかかる試合になることだろう。
赤松先攻でゲームスタート。前回よりも落ち着いた雰囲気で高いグルーピングを見せる赤松。
早い段階で180点も飛び出し期待が高まる。そうはさせまいと西谷がすぐに180を出し返し14ダーツでブレイク。
序盤は両選手ともに硬さが見られたが徐々にリズムが掴めてくると高い点取りを見せる。
とくに赤松はこれまでの不調から一転、スコアリングだけでなく経験値の高いうち回しで本来の実力を発揮。
第3レグは18ダーツでしっかり先攻キープをして西谷を牽制。赤松が調子をあげてくるとそれに釣られるように西谷のダーツもギアが上がる。
安定した点取りにあわせて高いダブル決定率で主導権を握っていた西谷だったが第5レグにダブルを2本ミスしたところを赤松が92点残りをインナーブルでオフを決め西谷3-2赤松。試合の流れがいったりきたりとどっちつかずのシーソーゲーム。
このまま混戦になるかと思われたが6レグ目に西谷が点取りでリードして先攻キープし4-2で王手。
追い込まれた赤松だったが180点を出し西谷を引き離すとダブルを1本で落とし先攻をキープ。西谷4-3赤松と粘りを見せる。
終盤になるとさらに高い点取りで打ち合いを見せる両者。最後は西谷の140点がいいところで決まり流れを生かしたまま5-3で勝利。
大事なファーストゲームをプレミアムリーグ初勝利で決めた西谷。チームに勢いをつけた。
第2ゲーム 村松治樹(TARGET)【87.81】5 - 1 野毛駿平(COSMO DARTS)【76.02】
エース対決となった第2ゲーム。前半戦では鈴木康太に勝利した村松、そして野毛は小野に勝利とお互い勝ちを収めたが今回は優勝の流れを担う重要局面での対決。激しい打ち合いになるのか、それとも我慢合戦になるのか、ファン待望の注目カードがプレミアムリーグで実現する。
ミドルに勝った野毛の「お願いします!」という声出しでゲームがスタート。
安定したダーツを見せる野毛だったが1本目の刺さる位置が悪くスコアが思うように伸びない。苦戦する野毛を尻目に村松はいつも通りの高い点取りと手堅いダブルで第1レグを17ダーツでブレイク。続くレグも村松が18ダーツでキープし試合の主導権を握る。この日はいつものような点取りがなかなか決まらない野毛。1本目のダーツがT20の下についてしまうそれが原因で2本目、3本目のスローが投げづらくなっている様子。
村松は堅実なダーツでレグを重ねスコア4-0と一気に試合を決めにかかる。なんとか盛り返そうと必死にダーツとメンタルをコントロールする野毛。
第5レグに16ダーツで先攻をキープした野毛だったが続くレグで村松のスコアリングが大爆発。圧巻の12ダーツを出して野毛の反撃を許さずに勝利を決めた。村松はアベレージ87.81点という高いスコアで完璧な試合内容大事な試合でしっかりと力を見せたところはさすがであった。
一方の野毛は本来の力を出せずに終わってしまったが今後も大事な試合が続くだけに早い段階で調子を取り戻してもらいたい。村松強しのナイスゲームだった。
第3ゲーム 羽角英明(TARGET)【81.79】3 - 5 馬場善久(COSMO DARTS)【86.49】
数字的には高い内容のダーツを見せつつも勝ち星のない羽角。一方の馬場は苦しい局面でも強いメンタルでゲームをコントロールし全勝キープ。
ここまで負けなしの馬場に羽角が初勝利で土をつけるのか、それとも馬場が全勝記録をさらに伸ばすのか。この試合も目が離せない展開になりそうだ。
ここまでの2ゲームでTARGETが2勝を決め試合の勝敗はついたものの全勝はなんとしても止めたいCOSMO DARTS。
序盤からその気持ちが表情にあらわれていた馬場は高い点取りで羽角にプレッシャーをかけていく。
羽角も高いグルーピング力で対抗するが馬場がワンチャンスのダブルをしっかり決めて17ダーツブレイク。強い。
馬場の勝負強さは見ている側よりも対戦している選手が一番感じることかもしれない。続くレグで羽角も180を出して流れを掴もうとするが馬場が16ダーツで先攻をキープ。流れに乗りたい羽角を高いダブル決定率でしっかりと抑え馬場がスコア2-0とリードする。
レグは取れていないものの序盤から良い内容のダーツを続けている羽角は第3レグに20ダーツで先攻をキープ。
羽角は続く第4レグでダブルの打ち合いを制しスコア2-2とイーブンになりゲームの流れはまったく読めない展開に。
流れを引き寄せたい両選手であったが試合中盤では高い点取りをしながらもダブルで苦しむゲームが続いていく。
そんな緊張感の高い中盤を制したのは馬場だった。第5レグから16ダーツ、17ダーツと隙のないダーツをみせてレグを連取。
馬場4-2羽角と王手をかけ羽角にプレッシャーをかける。このまま負けるわけにはいかない羽角はスイッチを入れ直し続くレグを16ダーツでキープ。
なんとか逆転に望みを繋いだ羽角だったが馬場が次の先攻レグを高い点取りで圧倒。馬場が文句なしの14ダーツで試合を決めた。
これで馬場は負けなしの7戦7勝。勝負強さという言葉では表現できないそれ以上の強さを見せる馬場。
TARGETの全勝を土壇場で止め意地を見せた素晴らしい試合内容であった。ナイスゲーム。